脂肪合成を促すタンパク質。食事の時間の重要性
BMAL1という聞きなれないタンパク質(同名の時計遺伝子から産出)は、脂肪合成を促進する働きがあります。つまり、体内にそのタンパク質が多いときは、「太りやすい」ということです。
さて、その時間とは…
22時以降に激増すると言われています。俗に22時以降に食べてはいけないという理由の一つがこれです。
では、逆に少ない時間帯はというと、14時〜16時になります。
ということは、仕事などでどうしても食事が遅くなってしまう人は、早めの時間帯に解釈をとることがオススメということです。すると、夜に食べる量が減るので、脂肪合成量を減らすことが出来ます。
fish or beef ? タンパク質の選択
「タンパク質」として、何をとるか?ということは重要です。
肉がいいのか?魚がいいのか?
同じ哺乳類で、タンパク質のアミノ酸組成が近いという理由で肉の方がよいという考え方もあります。しかし、今日は「脂」の要因からも検討してみましょう。
肉や乳製品の脂質は過剰摂取すると、インスリン抵抗性や悪玉コレステロール、動脈硬化のリスクが増加することが明らかになっています(飽和脂肪酸)。いっぽうで、魚油はそれらの反対の効果があり、「良質なあぶら」と言ってよいかと思います(ω3系多価不飽和脂肪酸)。しかも、アスタキサンチン(サーモン・エビ・カニに多く含まれる)が強い抗酸化作用も発揮します。
また、おそらくではありますが、島国である日本の風土にもあった食べ物ですので、我々日本人には適した食材です。
魚は値段が高いこともあるせいか、「肉」を食べる機会の方が多いかと思います。新鮮な魚を選べる場合は、積極的に魚を食べていきましょう。
フィトケミカル、サプリメント
「野菜の代わりにサプリメントをとっているから」という方がいると思います。
最近は、サプリメントも細分化されたり、マルチなものが出たりいろいろと種類が豊富にありますよね。確かに、「マルチビタミン」「マルチミネラル」で摂ってしまえば、楽だと思います。
野菜の効用として、「フィトケミカル」というものがあります。フィトケミカルとは、植物が紫外線などの有害物質から身を守るために作り出した成分で、色素や香り、苦味の元となります。有名なものだとポリフェノールやβカロテン、リコピンなどです。
それらは、強力な抗酸化作用があり、疲労や炎症反応からの回復に役立ちます。
・単独成分となると身体に有害となるものがある
・何百種類以上のものがあるので、それらを賄うことは大変
・過剰摂取による悪影響がある
ため、あまりお勧めはされていません。
やはり実際の食物で栄養は摂取したほうが効率通いということらしいです。
肘の外側が痛い!!(外側上顆炎・テニス肘)
テニス肘と言われることがある疾患です。
肘の外側が痛く、手首をそらしたりすると痛みが増強します。
しかし、最近多いのは「デスクワーク」の人がなったりします。
原因は、手首をそらせる筋肉の炎症です。
ですので、
テニス :バックハンド
デスクワーカー :パソコンを打つ時に手首をそらして打つため
が原因となります。
この手首を反らす筋肉と骨との間に「滑液包」があり、慢性的に摩擦力がかかり続けたり、強い摩擦力がかかると滑液包炎となります(外側上顆炎)。
治療法・対策としては、滑液と筋肉の間のせん断力が問題なので、
筋のマッサージ
筋を抑制するテーピング
が有効です
野球肘
野球肘といっても、
・内側型
・外側型
・後方型
をひとまとめにした言い方です。
ですので、「野球肘にいい運動」といっても、鵜呑みにはしないようにしましょう。
「投球動作」のメカニズム的に、肘には外反ストレスがかかります。
肘の内側が伸ばされて、外側が潰されて・・・というストレスです。
ですので、
内側では靭帯が伸ばされての障害
外側では、骨が衝突しての骨膜性の問題
となりやすいです。
基本的に「同じ動作の繰り返し」は怪我をしやすくなります。
そのことを認識して、練習量を考えましょう。
また、肘の内側の筋肉を使ってあげると、ある程度外反制動ができると言われています。具体的には、
小指・薬指・親指で何か握ったり、握ったまま内側へひねってみたりする運動がよいです。