健康のため身体について知ろう (専門家ではない人向け)

一般の方むけの身体についての知識です。少しでもご自身で健康管理ができるように

歩いていると足が痛い

歩いていると「足が痺れてくる」「足が痛くなってくる」 という人は結構います。 ちょっと休むと楽になるんだけど〜・・・ 腰部脊柱管狭窄症という状態「疾患だけど疾患と言っていいのか・・・」 は、「間欠性跛行」という病態が特徴です。 「休み休みでない…

腰痛と股関節

腰が痛い」・・・よく聞きますよね? みなさんの周りにも、「腰痛」を持っている方は結構いると思います。 常に痛みがあるわけでなくても、時々腰痛が出るって方はかなり多いと思います。 腰痛の治療は、 腰の治療 周囲関節、特に股関節の治療 身体の使い方…

姿勢制御と姿勢

私たちが「脳」と呼ぶのは、一般的に「大脳」のことです。 大脳では、記憶や感情をコントロールしたり、視覚や聴覚などの中枢もあります。 また、刺激を感じて知覚したり(感覚)、運動(大雑把)をすることを決めて命令を出したりします(外側運動制御系)…

自分の姿勢はわからない(姿勢の改善)

姿勢が悪いな〜〜〜 というのは、あまり気がつくことができません。 「自分が思う姿勢」と「周りから見た姿勢」というのはギャップがあります。 目を瞑って、まっすぐ前へ両手を伸ばしてください。 左右同じように、水平にです。 目を開けて見ましょう ・・…

いい姿勢は脊柱を起こすことから

「脊柱を起こす」という題名。 なんのことやら?ですよね。 クライアントさんに力を入れて欲しい時、こちらから抵抗をかけたりします。 押されれば、もちろん抵抗の方向がわかり、押し返してきます。 座っているだけの人に、 「どっかに負荷かかっていますか…

シックスパックの腹筋は機能的か?

男性であればシックスパックの腹筋は憧れます。 私も欲しいですね〜シックスパック! しかし、シックスパックがあっても、 「横っ腹が出てる人」 結構います。 腹筋があるのにお腹が出る・・・どういうことでしょうか? 腹筋は実は3層構造になっており、 「…

体が硬い!!(前屈ができない)筋膜シリーズ

最近、「らく〜に開脚」的な本が流行っていますね また、「筋膜」も非常に流行っています 「筋膜」はちょっと一方向からだけの捉えられ方をしている気がしますが… 本質的には「全身を筋膜という軟部組織がネットワークをしているんだよ〜」 っということです…

貧血を治すと体力が上がる、スポーツが上手になる

最近は「貧血」の人が多いようです。 貧血になると、疲れやすくなってしまいます。 なぜ疲れやすくなるかと言うと、 「赤血球が少ないから!!」です。 赤血球は、酸素を運ぶ大事な仕事をしています。 要は、「酸素不足」に陥り、エネルギーを作り出せないか…

鋭い痛みと鈍い痛み

「痛み」と言っても種類があります。 ちくっ・ずきっ・ずーん、、、など表現方法もいろいろあります。 大きく分けて、「鋭い痛み」「鈍い痛み」の2つがあります。 思い出してもらうとわかると思うのですが、 まず、 「鋭い痛み」 次に 「鈍い痛み」 という…

男性の更年期

「更年期障害」というと女性をイメージしますが、実は男性にもあります。 女性と同様、ホルモン(男性ホルモン)の減少が原因となります。 男性ホルモンである「テストステロン」はタンパク質合成ホルモンでもあるので、骨格筋の収縮タンパク質の産生が衰え…

早食いは太る?

よく「早食いの人は太る」と言われます。 その理由として、 ・満腹感が得られる前にどんどん食べてしまうから量が多い とよく言われます。 では食べ過ぎなければいいのか?といったらそういうわけでもないようです。 食事はエネルギーのinだけでなく、熱産生…

運動と尿酸・痛風

「健康のためには運動」とよく言いますが、 高尿酸血症の方の場合、運動をするときも注意が必要です。 激しい運動時は、 ・エネルギー産生の増加により、プリン体代謝が亢進され尿酸産生が増加 ・発汗や腎への血流量低下により尿酸排泄が低下 します。 する…

痛風の原因は食事?食事からのプリン体は20%

「風が吹いただけで痛い」 「痛風」は怖いですよね。周りになったことがある人は一人はいると思います。 「痛風」の原因は、言わずと知れた「尿酸」 そして「尿酸」を作り出すのは「プリン体」と言われています。 「プリン体off!!」などのビールはよく見ま…

リンパは防衛機能

リンパ管は排水溝のようなもの。栄養を運び届けると同時に、不用品・ゴミなどを回収して血流へ戻します。 ですが、リンパの機能はそれだけではありません。 というか、「防衛機能」のほうが一般的に知られているとおもいます。 貪食細胞や、抗原抗体反応まで…

アルブミン(運び屋さん・掃除屋さん)

「アルブミン」というタンパクをご存知でしょうか? 低栄養の状態の人だと、「アルブミンが低いね〜」など言われたことがあるかもしれません。 一般的に、栄養の指標に使われます。 アルブミンがまだ低くて運動できる状態じゃない、もう少し食事できるように…

むくみとは(浮腫み)

むくみは漢字で「浮腫み」とかきます。 浮腫=むくみです。 ちなみに、腫脹(いわゆる腫れ)は、炎症を伴ったものとなります。 では、「むくみ」とは一体なんでしょう? 簡単にいうと、細胞間隙に水分が増えている状態です。 細胞間隙の水分は、「リンパ管」…

呼吸と内臓の関係

呼吸をすると、 横隔膜・肋骨が動かされます。 横隔膜が動くと、間接的に 骨盤底筋群 腹横筋 多裂筋 のインナーユニットが活動します。 また、 大腰筋 腰方形筋 が活動します。 インナーユニットと、大腰筋・腰方形筋が活動すると、 体幹部が安定し、下肢と…

呼吸の重要性(呼吸と身体コントロール)

「呼吸」はどういうイメージでしょうか? 単純に、「酸素を取り入れる」だけではなさそうです。 まず、呼吸の主な動力は「横隔膜」になります。 ちょうど横隔膜の周囲についている、 脊柱と大腿骨をつなぐ「大腰筋」 脊柱と骨盤をつなぐ「腰方形筋」 そして…

脂肪は悪者か?

よく、なるべく脂肪はとらないように、油を使う料理をさけたりするということを聞きます。 脂肪=体脂肪と連想しやすいのかもしれません。 ですが、脂肪を摂取したからといって、=体脂肪とななりません。 どちらかというと、糖質(炭水化物の中にも含まれま…

人工甘味料について

カロリーに低い人工甘味料は、「糖質」ではありません。 ですので、摂取しても、インスリンの作用(筋肉へのアミノ酸の取り込み促進・金タンパク質合成のシグナル促進)は期待できません。が、インスリンの過剰分泌が促されないので、いいと言われています。…

腸内細菌

よく「腸内細菌正常化」などといいますが、なんのことでしょうか? なんとなく、「ビフィズス菌」とかの話かな〜とは思うと思います。 小腸で吸収されない10〜30%の炭水化物・タンパク質は、大腸の腸内細菌により消化吸収(発酵)されます。その発酵に…

旬なもの

日本には四季があり、それぞれに「旬の食べ物」があります。 春には、タケノコ・キャベツ・玉ねぎ 夏には、きゅうり・トマト・スイカ・鮎 秋には、ナス・さつまいも・さんま 冬には、人参・大根・ほうれん草・りんご・ぶり などなど・・・いろいろあります。…

ギプス固定中は動かしましょう

骨折をして、ギプス固定中。 「動かしてはいけなそう」ということで動かさない人が結構います。 実は、動く範囲でしっかりと動かす必要があります。 *動いて欲しくないところは、ギプスで動かないように固定しています。 骨折後、問題になるのは、骨の修復…

栄養摂取=食べたものではなく、吸収できたもの

いままで、「食べるもの」や「食べ方」のお話をしました。 しかし、食べたものがすべて吸収されるわけではありません。 もちろん「食べるもの」や「食べ方」は大事です。 ですが、しっかりと「吸収する」ことも重要です。 消化機能には「自律神経」が関与し…

脂肪合成を促すタンパク質。食事の時間の重要性

BMAL1という聞きなれないタンパク質(同名の時計遺伝子から産出)は、脂肪合成を促進する働きがあります。つまり、体内にそのタンパク質が多いときは、「太りやすい」ということです。 さて、その時間とは… 22時以降に激増すると言われています。俗に22時以降…

食事のリズム

「体内時計」という言葉をきいたことがあるでしょう。 しかし、実は体内時計時計は1つではないということはあまり知られていないと思います。 有名なのは、脳の「視交叉上核」というところにある中枢時計で、そのほかに末梢時計というものがあります。 中枢…

fish or beef ? タンパク質の選択

「タンパク質」として、何をとるか?ということは重要です。 肉がいいのか?魚がいいのか? 同じ哺乳類で、タンパク質のアミノ酸組成が近いという理由で肉の方がよいという考え方もあります。しかし、今日は「脂」の要因からも検討してみましょう。 肉や乳製…

フィトケミカル、サプリメント

「野菜の代わりにサプリメントをとっているから」という方がいると思います。 最近は、サプリメントも細分化されたり、マルチなものが出たりいろいろと種類が豊富にありますよね。確かに、「マルチビタミン」「マルチミネラル」で摂ってしまえば、楽だと思い…

半月板

「半月板」 わりと聞いたことがある人も多いとおもいます。 膝関節の間にある軟部組織(線維軟骨組織)で、大腿骨の形状に適合する形となっています。 荷重応力を分散する役割と同時に、膝の屈伸と連動して動き、動きの中での適合性も高めています。逆に、半…

肘の外側が痛い!!(外側上顆炎・テニス肘)

テニス肘と言われることがある疾患です。 肘の外側が痛く、手首をそらしたりすると痛みが増強します。 しかし、最近多いのは「デスクワーク」の人がなったりします。 原因は、手首をそらせる筋肉の炎症です。 ですので、 テニス :バックハンド デスクワーカ…