健康のため身体について知ろう (専門家ではない人向け)

一般の方むけの身体についての知識です。少しでもご自身で健康管理ができるように

慢性足関節不安定症(CAI)

いろいろな病名がありますね・・・

これもあまり馴染みがないと思います。

要は・・・「ぐらぐらな足」ということです。

 

よく捻挫をすると「捻挫グセ」がついてしまう。と言いますが、

そういう状態。

靭帯が伸びてしまっていて、機能が低下している状態ということです。

 

靭帯は「骨と骨を繋いでいる組織」ですが、

もっとも重要な機能は「固有受容器」であると思います。

伸ばされたり捻られたりした時に、どう動いたが感じる機能で、

それにより「骨がずれたぞ〜筋肉を収縮させて安定させろ〜!」と指令を出します。

 

「捻挫」は、その知覚-指令-反応が遅いために、生じてしまいます。

 

捻挫→靭帯の機能低下

  →関節位置覚の低下・筋の反応低下

  →筋肉でなく、骨性に支えようとする

  →今度は、使わないための筋肉の反応低下

 

という悪循環になってしまい、慢性足関節不安定症がさらに慢性化してしまいます。

 

治療でもっとも大切なのは、先ほどの→のできるだけ上の部分

関節の位置の感覚や筋の反応を取り戻すことです。

 

捻挫しやすい足と、反対の足を比べてみてください。

自分が感じている足の位置や、足の動かしやすさなど、

捻挫していない方と比べてかなり低下していると思います。