骨折後、骨が太くなった!!
今日は痛みではなく、「形」の問題です。
先日、「指を去年の夏に骨折したんだけど、放っておいたら太くなっていて治らない。曲げ・伸ばしもまだしっかり動ききらない」
というクライアントさんが来ました。
骨折後、指が一時的に太くなるのは正常です。
骨折直後は炎症状態となり、身体の免疫機能により「ゴミ」となった骨や軟部組織が取り除かれていきます。徐々に新生血管が侵入し、軟骨芽細胞によるが骨折部を覆うように作られていきます。
*この時、骨折部を「覆う」のでので、骨は太くなります。
ここから、徐々に仮骨が石灰化し、強度を増していくのですが、
いらない部位はカットされていきます。
それにより、正常の太さとなります。
さて、問題の「太くなる」部位は、仮骨形成の時期です。
この時期に、特定の方向へのストレスが積み重なってしまうと、
そちらの方向への骨形成が促進されてしまいます。
結果的に骨が太く形成されてしまうということです。
「あれ?レントゲン撮っても骨は太くないけど・・・」
という方
それは、軟部組織や細胞外マトリックスの滞留が生じてしまっております。
腱の癒着などが生じた結果、動きが悪くなり、細胞外マトリックス、細胞外液が常駐してしまっている状態です。
しっかり循環改善、腱の滑走を図り(よく動かし)
きれいに治していきましょう。
骨膜に対しての圧迫、なめしをしっかり行い、きれいな骨膜を形成しましょう