ギプス固定中は動かしましょう
骨折をして、ギプス固定中。
「動かしてはいけなそう」ということで動かさない人が結構います。
実は、動く範囲でしっかりと動かす必要があります。
*動いて欲しくないところは、ギプスで動かないように固定しています。
骨折後、問題になるのは、骨の修復より、圧倒的に「拘縮」が多いです。
拘縮というのは、動いて欲しい範囲が動いてくれないことです。
骨折が生じると、修復のための炎症反応により、動脈血が増加するため、静脈血がうっ血しやすくなります。すると、血液の血漿成分が血管外に漏出し、「浮腫」となります。
そのため、リンパ血漿を血管に戻すことが重要になります。
また、浮腫による末梢循環障害は「骨萎縮」も生じさせてしまいます。
浮腫、骨萎縮を予防するために、固定期間中、しっかりと動かしましょう。
*ギプスは、指先など動かしやすいように親切に切ってくれています。