鋭い痛みと鈍い痛み
「痛み」と言っても種類があります。
ちくっ・ずきっ・ずーん、、、など表現方法もいろいろあります。
大きく分けて、「鋭い痛み」「鈍い痛み」の2つがあります。
思い出してもらうとわかると思うのですが、
まず、
「鋭い痛み」
次に
「鈍い痛み」 という順番で痛みが現れます。
鋭い痛み(Aδ繊維)の役割は、素早く脳に痛みを教え、逃避を促します。
そして、エンドルフィンという麻薬様物質を出し、それ以降の痛みの情報伝達をストップします(ずっと鋭い痛みだとシンドイですから)
次に、鈍い痛み(C繊維)はここが傷んでるんだよ〜という警告のために、鈍い痛みを出し続けるというわけです。
*順番の違いは神経繊維(上記のAδとC繊維)の伝達速度の違いによる
さて、痛みを和らげるためですが、消炎鎮痛剤を飲む・貼ることが一般的です。
しかし、何もない場合はどうしましょう?
とりあえずさすりませんか?
「痛いの痛いのとんでいけ〜」でもまずはさすります。
なぜさするのでしょう?
実は、Aδ繊維は温度も伝えます。
熱いお湯や、冷たい氷を急に触ると、「痛っ!」となりますよね?
同じ温痛覚が同じ繊維のため、適温の刺激(お風呂や温めたタオルなど)を加えると、痛みの時と同様に麻薬様物質が出て、痛みを和らげることができるのです。