手がしびれる〜(胸郭出口症候群)
「胸郭出口症候群」
馴染みある人にはよくわかり、馴染みがない人には全くわからない疾患です。
座骨神経痛のような末梢神経の絞扼症状です。
脊髄神経から分かれた細い神経が圧迫され、痺れが生じる疾患ですね。
神経が絞扼されるとしびれるのは、正座後に足が痺れるのと同じ現象です。
原因となる神経(腕神経叢)は、狭い3つのトンネル(斜角筋隙、肋鎖間、小胸筋下)を通るのですが、そのいずれかでの絞扼が見られます。
末梢神経が絞扼されると、感覚障害(痺れを含む)や運動障害が生じますが、胸郭出口症候群では、近くを走る血管を支配する交感神経が圧迫を受けることがある。すると、末梢血管の拡張不全(交感神経の興奮が伝わらないため)が生じ、冷感や浮腫が生じる。
姿勢の影響が大きいのですが、肩周囲の過緊張が大きな問題となるので、まずは緊張を抜くことが重要です。できるだけ楽な姿勢をさがし、その位置でいるようにしましょう。