健康のため身体について知ろう (専門家ではない人向け)

一般の方むけの身体についての知識です。少しでもご自身で健康管理ができるように

足の外反捻挫の調整

続きです。

 

一般的に、足は底屈(つま先を伸ばした姿勢)で捻挫します。

その姿勢の方が骨的に安定しないからです。

 

すると、

足の外側の前の靭帯

下腿の2つの骨をつないでいる靭帯(骨がずれて伸びる)

の2つの捻挫となることが多いです。

時々、骨折も合併しますが

 

そうすると、「距骨」と言われる足と下腿をつないでいる骨が内側へずれやすくなります。

すると、さらに、底屈・内転・内旋という捻挫しやすい姿勢になりやすくなります。

その原因は、内側の靭帯が引っ張ってしまうからです(外側の靭帯が機能低下し、バランスを欠くため)

 

対応としては、

・しっかり内側の靭帯を伸ばす(つま先をまっすぐ伸びるようにする。内側が硬いと、つま先が内側へ入って、つま先を伸ばす形となる)

・背屈(しゃがむような姿勢)の動きを足関節でしっかり作る

 

ことをしましょう。

 

どうしても捻挫癖がある人は、

くるぶしの上をテーピングで1周巻くと足が安定しますよ。

足の捻挫(外反捻挫)

久しぶりの更新です。申し訳ありません。

 

さて、今日はよくある怪我「捻挫」です。

誰もが1回はひねてってしまったことがあると思います。

 

捻挫=靭帯損傷です。

「靭帯損傷」ときくと「重症」という感じがしますが、

そうなんです。

 

捻挫きっかけで、身体に不具合が生じてくるということはよくあります。

なぜか?

 

伸びた(切れた)靭帯は100%元どおりにはならないからです。

「靭帯」は身体中いろいろなところにありますが、それぞれがバランスを取っています。

右についているものがあれば、左にもついていて、コントロールし合っている感じですね。

その片一方が機能低下を起こすので、骨の位置がずれ、関節の変形の原因。悪い骨連鎖からの他の部位の軟部組織損傷や痛みの出現となってしまいます。

 

「捻挫」の後は、かならずその部位が歪むので、調整が必要になります。

肘の内側から小指側の痺れ(尺骨神経麻痺)

今回は「末梢神経障害」です。

「尺骨神経」の問題ですが、肘内側をデコピンして痺れた経験ありませんか?

もしくは、肘を机にぶつけてしびれた・・・

その神経の麻痺です。

 

主な原因としては3つ

 

1:肘部管症候群

 一番メジャーな症状です。先述した「肘を机にぶつける」場所になります。

ちょうど溝(尺骨神経溝)を通るので、圧迫されやすくなります。

溝があるということは、「コースを作ってあげないと逸脱してします」「逸脱しないように上からも蓋(滑車上肘靭帯(筋)をしましょう」ということです。さらに、尺側(小指側)指を曲げる筋肉の件が二つに分かれてついているので、その腱膜による圧迫もされやすくなっています。

 

2:肘の外反

 女性に多いのですが、肘が内側へ入って「外反肘」となっている状態です。すると内側の組織が伸ばされるので、神経の圧迫や、神経自体の伸張により症状が出ることがあります。

 また、小さい頃に肘の外がわの軟骨障害や骨折が生じると外反肘となることがあります。

 

3:struther's archade

 ここでも尺骨神経が圧迫されやすくなります。1の「肘部管」肩側にあり、上腕筋と上腕三頭筋の間の部位です。両方、もしくわ両方の筋肉の過緊張で神経が圧迫されることとなります。

肩の夜間痛(原因2)

先日に引き続き

 

肩の夜間痛の原因として、「肩峰下の圧向上」も挙げられます。

肩峰とは、肩甲骨の一番外側、つまり肩を触った時に一番外に出ているところです。

肩峰下は、その下の上腕骨との間の部分です。

 

寝ている姿勢だと、その部分が伸ばされてしまって、痛みが出ることが多いようです。

原因としては、「仰向け」だと肩甲骨が固定されてしまうから。

つまり、上腕骨に対して肩甲骨の位置をズラして痛みから逃げることができないからのようです。

対応策は、横向きになって、抱き枕をして寝ると肩甲骨がフリーになるので痛みが出ないのではないでしょうか?

*抱き枕は低いとダメです。ご自分の体の高さくらいのもので。

 

あと、肩関節は前方組織が脆弱になっており、圧迫に弱いです。

仰向けで寝る場合も、腕~肘のしたにまくらを入れ、

肩が前へ出ないようにしましょう。

*枕を使って肘を上げる(前へ出す)とその反対に肩は下に下がります

肩の夜間痛(原因1)

五十肩の人で

「痛くて眠れない」という話をよく聞きます。

その原因の1つが、「上腕骨内圧の上昇」といわれています。

 

上腕骨の内圧??

骨は、骨内へ栄養孔という孔を通し、動脈血を入れ、静脈血を出しています。

圧があがるということは、骨内から骨外へ静脈血を出せていないということです。

 

上腕骨頭の栄養は、「前・後上腕回旋動脈」と言われる肩関節のすぐそばの動脈により栄養されています。ちょうどその周囲に、前回お話をした「回旋腱板」と言われる筋肉が覆っているので、筋肉の硬さ、痙攣により血管が圧迫されると、上腕骨頭内に血流が滞留してしまい、圧の上昇 → 夜間痛の発生 となってしまいます。

 

解決方法としては、

なるべく力を入れない

「具体的には、肘のせに腕を置く(腕は垂れているだけで重さがかかっている)」

「軽く捻るような動作を行う」

などでしょうか

膝に水が溜まった(滑液包炎)

これもよく聞きますね

「膝に水が溜まった」

「抜いたほうがいいの?抜かないほうがいいの?」

 

 

膝周囲には「滑液包」と言われる水が溜まる空間が数カ所あります。

骨と腱(筋肉)の間にあり、クッションのような役割をしていると言われています。

通常、負荷が大きくなると、炎症が生じ、滑液が増えます。

しかし、何も負担をかけなければ、自然と吸収されます。

 

では、自然と吸収される人、されない人はどういう違いがあるのでしょうか?

 

1:単純に負担がかかり続けている

2:滑液を排出される機構が機能低下している

 

ということです。

まぁとりあえずできるだけ負担を減らすことですかね

不安定肩

「肩の亜脱臼」身近になったことがある人がいるかと思います。

肩関節はかなり可動域が大きい関節なので、「動き過ぎてしまう弊害」もあります。

特に、上腕骨が肩甲骨に「懸垂」される状態と「支持」される状態があるので、その切り替え時に亜脱臼しやすいと言われています。

 

どこの関節の軟部組織と同様、肩関節の靭帯(関節包)にもズレを感知する機能がありますが、捻って痛めてと繰り返してしまうと、機能低下を生じてしまいます。その結果、懸垂→支持とスムーズな切り替えができず、不安定な肩となってしまいます。

 

足首と同様「捻挫は癖」となるといいますが、確かに繰り返します。

しっかり筋の反応を高めるために、感知する機能を高めていきましょう