肘の外側が痛い!!(外側上顆炎・テニス肘)
テニス肘と言われることがある疾患です。
肘の外側が痛く、手首をそらしたりすると痛みが増強します。
しかし、最近多いのは「デスクワーク」の人がなったりします。
原因は、手首をそらせる筋肉の炎症です。
ですので、
テニス :バックハンド
デスクワーカー :パソコンを打つ時に手首をそらして打つため
が原因となります。
この手首を反らす筋肉と骨との間に「滑液包」があり、慢性的に摩擦力がかかり続けたり、強い摩擦力がかかると滑液包炎となります(外側上顆炎)。
治療法・対策としては、滑液と筋肉の間のせん断力が問題なので、
筋のマッサージ
筋を抑制するテーピング
が有効です
野球肘
野球肘といっても、
・内側型
・外側型
・後方型
をひとまとめにした言い方です。
ですので、「野球肘にいい運動」といっても、鵜呑みにはしないようにしましょう。
「投球動作」のメカニズム的に、肘には外反ストレスがかかります。
肘の内側が伸ばされて、外側が潰されて・・・というストレスです。
ですので、
内側では靭帯が伸ばされての障害
外側では、骨が衝突しての骨膜性の問題
となりやすいです。
基本的に「同じ動作の繰り返し」は怪我をしやすくなります。
そのことを認識して、練習量を考えましょう。
また、肘の内側の筋肉を使ってあげると、ある程度外反制動ができると言われています。具体的には、
小指・薬指・親指で何か握ったり、握ったまま内側へひねってみたりする運動がよいです。
圧迫骨折のリハビリ
まず、解剖から
脊椎は、
1:可動性
2:安定性
が求められます。
骨折してしまったら、なにを注意しなければならないかというと、
徐々に潰れてくるのを防ぐことです。
そのためには、背骨を筋肉で包み、重力と反対方向への力を生み出す必要があります。
マヨネーズを「ぎゅっ」と握ると上から出てくるイメージですね。
インナーユニット
聞いたことがあるでしょうか?
横隔膜ー腹横筋ー多裂筋ー骨盤底筋
で囲まれた空間のことです。それらが共同して働くと、お腹~背中を包むような形になり、脊椎を上方へと押し上げてくれます。
腰の筋膜(胸腰筋膜)が前後上下を結びつけてくれています。
よくいう腹筋運動(sit up)では全く効果がありません。
できるだけ腰椎前弯を維持したままのトレーニングが重要になります。
シンプルなものでは、
座った姿勢で、顎を引いて、頭を上(天井方向)へ持ち上げる や、
肘・膝をついた姿勢(はいはいで肘をついた姿勢)で少し腰をそってとまっておく(余裕があれば、片手片足を1側ずつあげる)
などがよいでしょう。
尻餅をついてから腰が背中が痛い(圧迫骨折)
若い人には関係のない話ですが、知識として知っておいたほうがよいです。
高齢者にかなり多い(4大骨折の一つ)脊椎圧迫骨折です。
「尻餅をついただけで骨折?」と思うかもしれませんが、
高齢者ともなると、
1:ベースに骨粗鬆症がある
2:椎間板が薄くなっている
3:姿勢の崩れがあり、彎曲が偏っている
という状況になっているので、簡単に骨折してしまいます。
骨折といっても、
軽微な外傷から始まり、徐々に椎骨が圧壊していきます。
「背骨の骨折」と聞くと、「神経は大丈夫か?」と思うかもしれません。
確かに、前方の椎体が圧壊してしまうと、後方の脊髄に影響を与えることはあります。
が・・・ごく稀です。
椎体が変形するための、「腰部脊柱管狭窄症」になることはよくみられますが、
腸脛靭帯炎の続き
さて、それが生じないようにするにはどうすれば良いのか?
1:股関節の可動域拡大
2:大腿外側部のリラクゼーション
1:の場合、股関節の可動域を拡大することにより、大腿外側部にある「腸脛靭帯」へかかる負荷がへってきます。股関節が硬いと、すぐに大腿外側部組織が硬くなりやすいのち注意。*大腿筋膜張筋(大臀筋・中臀筋と連結し、腸脛靭帯となる)の柔軟性が向上するため
2:は1と同様だが、腸脛靭帯は膝を伸ばす筋・膝を曲げる筋の間にあり、圧迫されると硬くなってしまう。硬くしないためには、周囲の筋肉が柔軟である必要がある。
軽く触る(擦る)程度でよいので、リラクゼーションさせることが重要である
膝の外側の痛み(ランニング障害・腸脛靭帯炎)
腸脛靭帯炎、聞いたことがありますでしょうか?
ランニング障害の1つとして有名です。
ランナーの方になりやすい疾患ですね。
腸脛靭帯とは、太ももの外側にある硬い結合組織の被膜です。
骨盤から膝の下までついていて、膝内反と下腿内旋運動への制動能力があると言われています。
一般的には、軟部組織と骨がこすれるところには「滑液包」か「脂肪体」があり、ここには脂肪体があると言われています。
ランニングでは、膝の曲げ伸ばしの繰り返し動作なので、膝の外くるぶし?のところとの摩擦が繰り返し生じ、炎症がおこると言われています。
特に、膝の内反と下腿の内旋が増強する例で生じやすいと言われています。