健康のため身体について知ろう (専門家ではない人向け)

一般の方むけの身体についての知識です。少しでもご自身で健康管理ができるように

旬なもの

日本には四季があり、それぞれに「旬の食べ物」があります。

春には、タケノコ・キャベツ・玉ねぎ

夏には、きゅうり・トマト・スイカ・鮎

秋には、ナス・さつまいも・さんま

冬には、人参・大根・ほうれん草・りんご・ぶり

 などなど・・・いろいろあります。

最近は、栽培技術や養殖技術が上がったので、いつでもつくれるようになりました。

そのため、スーパーでは季節を問わず、代表的な野菜・魚は売っているので、いつでも買うことができます。最近はぶりも1年中売っていますね。

 

旬の食べ物は、「伝統的」というだけでなく、食べるだけの価値があります。

 

まずは、

「おいしい」!!

これは重要です。大根なんかは、寒さの中で糖分をまし、甘味をましたり、ぶりは冬になると脂がのっておいしくなります。肉類も同様に、秋から冬にかけてがおいしい時期と言われています。

 

そして重要なのが、

「栄養価が高くなる」!!

同じ野菜でも栄養価が全然違ってきます。ほうれん草では、夏と冬とでは3倍もビタミンC量が変わってきます。

 

そして、

「その時期に必要となる栄養素を含んでいる」!!

夏の食材では、身体の熱やむくみを取り除くカリウムが豊富に入っていたり、冬の野菜は身体を温める機能があります。

 

*旬のものは「安い」ということもあるので、積極的に選んでいくようにしましょう

ギプス固定中は動かしましょう

骨折をして、ギプス固定中。

「動かしてはいけなそう」ということで動かさない人が結構います。

 

実は、動く範囲でしっかりと動かす必要があります。

*動いて欲しくないところは、ギプスで動かないように固定しています。

 

骨折後、問題になるのは、骨の修復より、圧倒的に「拘縮」が多いです。

拘縮というのは、動いて欲しい範囲が動いてくれないことです。

 

骨折が生じると、修復のための炎症反応により、動脈血が増加するため、静脈血がうっ血しやすくなります。すると、血液の血漿成分が血管外に漏出し、「浮腫」となります。

そのため、リンパ血漿を血管に戻すことが重要になります。

 

また、浮腫による末梢循環障害は「骨萎縮」も生じさせてしまいます。

 

浮腫、骨萎縮を予防するために、固定期間中、しっかりと動かしましょう。

 

*ギプスは、指先など動かしやすいように親切に切ってくれています。

栄養摂取=食べたものではなく、吸収できたもの

いままで、「食べるもの」や「食べ方」のお話をしました。

しかし、食べたものがすべて吸収されるわけではありません。

もちろん「食べるもの」や「食べ方」は大事です。

ですが、しっかりと「吸収する」ことも重要です。

 

消化機能には「自律神経」が関与しています。

自律神経の「副交感神経」が優位になると、吸収効率が高まります。

なんとなくイメージで

交感神経 =興奮している状態

副交感神経=リラックスしている状態

 というのはあると思います。

 

つまり、

「食事をする時は、心地よくする必要がある」ということです。

 

脂肪合成を促すタンパク質。食事の時間の重要性

BMAL1という聞きなれないタンパク質(同名の時計遺伝子から産出)は、脂肪合成を促進する働きがあります。つまり、体内にそのタンパク質が多いときは、「太りやすい」ということです。

 

さて、その時間とは…

22時以降に激増すると言われています。俗に22時以降に食べてはいけないという理由の一つがこれです。

では、逆に少ない時間帯はというと、14時〜16時になります。

ということは、仕事などでどうしても食事が遅くなってしまう人は、早めの時間帯に解釈をとることがオススメということです。すると、夜に食べる量が減るので、脂肪合成量を減らすことが出来ます。

食事のリズム

「体内時計」という言葉をきいたことがあるでしょう。

しかし、実は体内時計時計は1つではないということはあまり知られていないと思います。

有名なのは、脳の「視交叉上核」というところにある中枢時計で、そのほかに末梢時計というものがあります。

中枢時計は太陽の光でリセットされ、その情報を末梢時計に送るのですが、役割としてはオーケストラの指揮者のような、末梢時計をコントロールすることです。

末梢時計は、実は「食事」によりリセットします。ですので、夜間に食事してしまったりすると、末梢時計による体内時計の不一致が生じてしまうとのことです。

fish or beef ? タンパク質の選択

「タンパク質」として、何をとるか?ということは重要です。

肉がいいのか?魚がいいのか?

同じ哺乳類で、タンパク質のアミノ酸組成が近いという理由で肉の方がよいという考え方もあります。しかし、今日は「脂」の要因からも検討してみましょう。

 

肉や乳製品の脂質は過剰摂取すると、インスリン抵抗性や悪玉コレステロール動脈硬化のリスクが増加することが明らかになっています(飽和脂肪酸)。いっぽうで、魚油はそれらの反対の効果があり、「良質なあぶら」と言ってよいかと思います(ω3系多価不飽和脂肪酸)。しかも、アスタキサンチン(サーモン・エビ・カニに多く含まれる)が強い抗酸化作用も発揮します。

 

また、おそらくではありますが、島国である日本の風土にもあった食べ物ですので、我々日本人には適した食材です。

 

魚は値段が高いこともあるせいか、「肉」を食べる機会の方が多いかと思います。新鮮な魚を選べる場合は、積極的に魚を食べていきましょう。

 

 

フィトケミカル、サプリメント

「野菜の代わりにサプリメントをとっているから」という方がいると思います。

最近は、サプリメントも細分化されたり、マルチなものが出たりいろいろと種類が豊富にありますよね。確かに、「マルチビタミン」「マルチミネラル」で摂ってしまえば、楽だと思います。

 野菜の効用として、「フィトケミカル」というものがあります。フィトケミカルとは、植物が紫外線などの有害物質から身を守るために作り出した成分で、色素や香り、苦味の元となります。有名なものだとポリフェノールやβカロテン、リコピンなどです。

それらは、強力な抗酸化作用があり、疲労や炎症反応からの回復に役立ちます。

 

 一応、サプリメントでもフィトケミカルはあるのですが、

・単独成分となると身体に有害となるものがある

・何百種類以上のものがあるので、それらを賄うことは大変

・過剰摂取による悪影響がある

 

 ため、あまりお勧めはされていません。

 

やはり実際の食物で栄養は摂取したほうが効率通いということらしいです。